カシャッサってどんなお酒?元バーテンダーが解説します!

カシャッサというお酒はご存知でしょうか?日本での認知度はまだ高くないものの、バーへ足を運べば大体バックバーにはカシャッサが置いてあります。ブラジルと根深い関係があるお酒・・

今回は、カシャッサの特徴や味などをご紹介!

目次

カシャッサとは?

カシャッサの原料

カシャッサの原料は、「サトウキビ」です。サトウキビとは、主に暑い地域に生息するイネ科の植物。同じサトウキビを原料としたお酒で「ラム」がありますが、ラムとカシャッサとの違いは以下の通りです。

  1. ブラジルと西インド諸島の気候や気温などにより、本来持っている酵素や細菌が異なる。
  2. ブラジル以外で製造されるスピリッツの多くは、200リットルのアメリカやヨーロッパの広葉樹(オーク)の樽に長く置かれるが、ブラジル原産のカシャッサは、それらよりも大きい1万リットル程度の樽を使う。また樽はアマゾンの森林樹や大西洋沿岸の森林樹を使う。

出典:Wikipedia

同じ原料でも作り方や気候により、分類の仕方は変わってくる事が分かりますね!カシャッサとラム飲み比べれば明確な味が違いが分かるので、ラムとカシャッサは分けて考えると良いと思います!

カシャッサの原産国

カシャッサの原産国は「ブラジル」です。そしてブラジルが独立に大きく関わっています。それは、ブラジルがポルトガルの植民地だったころポルトガルに対して独立運動を起こしました。そのスローガンとして、

独立の乾杯はポルトガルワインでなく我々のカシャッサだ

というのを打ち出しました。独立運動は失敗に終わるものの、その後ブラジルは1882年に独立をしました。なのでカシャッサはブラジルの国民から独立のシンボルとして今もなお愛され続けているのです!

もし日本がどこかの植民地で、独立運動をするなら日本酒がシンボルになるのでしょうか・・?笑

お酒と原産国・・その地域独特の気温や歴史が背景にあるので、お酒を知るには原産国を知る事がとても重要ですね!

カシャッサの味と度数

アルコールを感じつつも、少し苦味がありさっぱりと飲む事ができます。カシャッサを使用したカクテルは「バチーダ」と呼ぶそうです。ラムとは違った甘さもあります。

度数は40%ほどで、蒸留酒の中では通常の度数です。

カシャッサの種類

大きく分けて2種類あります。

1.カシャッサ・インドゥストリアウ

大量生産を目的として作られる。

2.カシャッサ・アルティサナウ

小規模蒸留所で質を重視し作られる。

ジンの生産にも大量消費を目的とした銘柄や小規模蒸留所で質を重視したジンがあるように、カシャッサも2種類あります。大量生産は主にカクテルに使用し、小規模蒸留所で作られるカシャッサは質を重視し、ロックやストレートで愉しむのが良いでしょう。

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