
- ウイスキー水割りの美味しい作り方
- ウイスキー水割りに合う水とは
- ウイスキー水割りはグラスにもこだわる
- ウイスキーと水を使った変わった飲み方
こんにちは、元バーテンダーのひょーがです!ご自宅でバーの味を再現したい、好きなウイスキーを美味しく飲みたいという方は少なくないのではと思います。せっかくウイスキーがあるなら上手に作って飲みたいですよね?
今回は私が実際にバーで働いていた時に意識していたウイスキー水割りの美味しい作り方をご紹介します。
特に必要な道具はいらないです。知識さえあれば簡単に美味しい水割りを作ることができるのでぜひご覧ください!
ウイスキー水割りの作り方
- お好きなウイスキー:30ml
- 水:適量
- 市販の氷
作り方/レシピ
- グラスに氷を入れる
- ウイスキーを注ぎ、水を入れる
ウイスキーと水の比率は
ウイスキー1:水2〜2.5
が良いと言われ、この比率は水割りの基本的な割合とも言われています。とはいえ、体調により今日は疲れてるから濃いめの水割りが飲みたいな・・・二日酔いだから薄めが良いな・・などなどあると思うので、体調に合わせて適宜分量を調整してもらえればと思います。
ウイスキー水割りを美味しく作るコツ
1.グラスは冷やす
グラスは冷やしておきましょう。ウイスキーを注いだ後に冷凍庫で冷やすのがベストなのですが、家庭用だと冷凍庫に入らなかったり、食品の匂いが移る可能性があるので、ご家庭の製氷機(かってに氷くんなど)の氷をグラスに入れ、ビルドしてグラスを冷やしましょう。
2.氷は市販の氷を使用する
ウイスキー水割りを作る時に使用する氷は、製氷機の氷を使用するのはNGです(グラスを冷やす目的なら製氷機でも大丈夫)。冷蔵庫に備え付けてある製氷機の氷だと雑味が入り美味しい水割りを作ることができません。市販の氷を買い使用してください。
3.水道水はNG
ウイスキーの水割りは水がとても大切な要素です。水道水の水は塩素で水を消毒してカルキ臭が漂います。これではせっかくのウイスキーがもったいないですね・・・後ほどウイスキーに合う水をご紹介いたします。
4.2〜3回のビルドする
ウイスキーの水割りは2〜3回混ぜるだけで大丈夫です。混ぜすぎると水っぽくなるので過剰に混ぜるのはNGなのです。
5.最後にウイスキーを足す
ちょっとしたワンポイントなのですが水割りを作り終わった後に、ウイスキーを10mlほど上から注いでみてください。ウイスキーの香りが広がり、一口目はガツンと強いウイスキーの水割りを飲むことができます。
ウイスキー水割りに合う水
結論からいうと、ウイスキーに合う水は飲むウイスキーの仕込み水に近い水です!
ウイスキーの仕込み水とは?
仕込み水とはウイスキーが作られる工程で、使用される水です。ウイスキーは水がとても重要で、湧き水などの天然水を求め水源地の近くに蒸留所を作るのはそれが理由です。
ジャパニーズウイスキーの山崎・白州・余市なども山など水源の近くに蒸留所がありますよね?それほど仕込み水はウイスキー作りにとって重要になってきます。
ただ、ウイスキーごとに仕込み水を用意するのはちょっと大変ですよね・・汗
なので、飲むウイスキーの仕込み水の硬度に近い水を用意すれば大丈夫です!5大ウイスキー別にざっくり硬度を分類すると、以下の通り。
ウイスキー | 硬度 |
---|---|
スコッチウイスキー | 軟水 |
ジャパニーズウイスキー | 軟水 |
アメリカンウイスキー | 硬水 |
カナディアンウイスキー | 硬水 |
アイリッシュウイスキー | 硬水 |
-
WHOが定めている軟水・硬水の定義
- 軟水:硬度120mg未満
- 硬水:120mg以上
今回は、スコッチウイスキー・ジャパニーズウイスキー・アメリカンウイスキー3つの産地で造られるウイスキーに合った水をご紹介します。
スコッチウイスキーの水割りに合う水
ディーサイド
スコットランドは生活も軟水が使われます。※ロンドンや下の方に行くほど硬水になる
スコッチウイスキーの水割りやチェイサーにはスコットランドで取れる天然水「ディーサイド」がおすすめです。有名蒸留所が立ち並ぶハイランド地方のパンナニック鉱泉から取れる天然水。
- 参考価格:3,000円(2リットル6本)
- 原産国:スコットランド
- 硬度:22mg
ハイランドスプリング
スコッチウイスキーの中でも硬度が高いスコッチウイスキー(グレンモーレンジ)などは、硬度高めのハイランドスプリングをおすすめします。143mgと軟水の中でも硬度は高めです
- 参考価格:4,000円(1.5リットル12本)
- 原産国:スコットランド
- 硬度:143mg
ジャパニーズウイスキーの水割りに合う水
日本で作られるウイスキーは軟水です。メジャーなジャパニーズウイスキーの硬度は以下の通り。
ウイスキー | 仕込み水 |
---|---|
山崎蒸留所 | 天王山水系の地下水 約90mg |
白州蒸留所 | 甲斐駒ヶ岳水系の伏流水 約30mg |
余市蒸留所 | 余市川の伏流水 約20mg |
宮城峡蒸留所 | 新川川の伏流水 約20mg |
サントリー阿蘇の天然水
サントリー阿蘇の天然水の硬度は約80mg。口当たりがよく、まろやかな味わいです。硬度が高い山崎ウイスキーと合わせると良いでしょう。
- 参考価格:1,500円(2リットル6本)
- 原産国:日本
- 硬度:80mg
サントリー南アルプスの天然水
南アルプスの天然水の硬度は約30mg。すっきりとキレがよくさわやかな清涼感のある味わいです。硬度が低いウイスキーと合わせると良いでしょう。
- 参考価格:1,800円(2リットル10本)
- 原産国:日本
- 硬度:30mg
アメリカンウイスキーの水割りに合う水
アメリカンウイスキーは硬水で作られることが多いです。特に、アメリカンウイスキーの主流、バーボンは超硬水。
その仕込み水は、ライムストーンウォーターと言われ、その硬度は300mg〜350mg。超硬水のバーボンは、少し硬度が高い水が合います。
エビアン
エビアンはフランスのレマン湖畔にあるカシャ水源で採取されます。エビアンの硬度は304mg。硬水ミネラルウォーターとしては世界各国でもっとも有名なブランドです。
- 参考価格:2,400円(1.5リットル12本)
- 原産国:フランス
- 硬度:304mg
ヴィッテル
ヴィッテルもフランスヴォージュ山麓のヴィッテル村産で採取されます。315mgの硬水で、ミネラルが豊富に含まれています。硬度が高いバーボンにとても合う水です。
- 参考価格:2,000円(1.5リットル12本)
- 原産国:フランス
- 硬度:315mg
ウイスキー水割りのグラスにこだわる
さて、ウイスキー水割りの美味しい作り方を一通りご紹介しましたが、さらに究極のウイスキー水割りを飲みたい方はグラスにもこだわりましょう。
私が声を大にしておすすめしたいグラスは「うすはりグラス」。これしか紹介しませんってくらいおすすめです笑。
グラスの冷え方・高級感・氷が動くときの音・・・
グラスをこだわるだけで、ウイスキー水割りの味が2倍に美味しく感じれるほどの効果です。
お酒が好きな人へのプレゼントにも最適ですね。
ウイスキー水割りの変わった飲み方
ウイスキー水割り以外で、水とウイスキーを使用した変わった飲み方をご紹介します。
ウイスキーフロート
ウイスキーフロートとは、水の上にウイスキーをフロートして飲む飲み方です。そうすることで、
- 1口目はウイスキーをストレートで楽しめる
- 2口目はウイスキーをロックで楽しめる
- 3口目はウイスキーを水割りで楽しめる
といった風に飲むごとにグラスが傾き、水とウイスキーが徐々に混ざっていき最後には水割りで楽しめるという飲み方です。作り方をご紹介します。
- グラスに氷を入れる
- 水を7分目まで入れる
- ウイスキーをバースプーンに伝いながらゆっくり注ぐ
- 一番上の氷は平たい氷を選びましょう。フロートしやすくなります。
- バースプーンがなければ通常のスプーンで代用可能です。スプーンを氷の上に置き、ゆっくりスプーンにウイスキーを注いでください。
トゥアイスアップ
トゥアイスアップはウイスキーと水を氷なしで半々で割った飲み方です。ウイスキーは加水することで甘みが増したりするので、ウイスキーの味の変化を感じたいという方はぜひ試してみてください。
終わりに
今回は、ウイスキー水割りの美味しい作り方やおすすめの水をご紹介しました。何か一つでもこだわるだけでいつもの水割りが格段に美味しくなるので、ぜひ行いやすいものから実践していってみてください。