
本記事の内容
- トワイスアップとは
- トワイスアップの作り方
- トワイスアップを作る際にやってはいけないこと
- トワイスアップにおすすめの水
こんにちは、元バーテンダーのひょーがです。ウイスキーがお好きな方なら一度は聞いたことあるトワイスアップ。ご自宅でも簡単にトワイスアップを作ることができます。
トワイスアップを作る際に重要なのは「準備」
今回は、トワイスアップについてご紹介していきます。
トワイスアップとは?
トワイスアップとはウイスキーと同等の水を加え、味や香りの変化楽しみながら飲む、ウイスキーのちょっと変わった飲み方です。
水を加えると味変わるの・・?
はい、ウイスキーに水を加えると味が変わります。
水を加えることは、加水というのですが加水することでアルコール度数が下がります。
ウイスキーのアルコールや香味成分はアルコール度数により揮発(液体が気体になること)に違いがあるので、加水すると香りのバランスが変化し印象が変わってきます。
水を垂らすだけで香りや味が変わるなら今すぐにでも簡単に実践できそうですね!
トワイスアップの作り方
トワイスアップの作り方
- チューリップにウイスキーを注ぐ
- 常温の水をウイスキーと同等に注ぐ
うーん、かなり簡単ですね!
要するにウイスキーと水のハーフ&ハーフです。
ここでもう少しトワイスアップをマニアックに楽しみたいという方に、さらにワンランク上な飲み方をご紹介します。
それは徐々に加水していく飲み方です。
ワンランク上のトワイスアップ
ウイスキーは一滴の水を垂らすだけで味や香りに変化が見受けられます。理由は先述した通りで、香味成分はアルコール度数により揮発性に違いがあるから。
ですので、トワイスアップで飲むと決めた方はウイスキーに同等の水を加水する前に深呼吸をして、まずは一滴だけ水を垂らして味や香りの変化をみて頂きたいです!
準備する物
- お好きなウイスキー
- 常温の水
- チューリップグラス
- スポイトもしくはストロー
作り方
- チューリップグラスにウイスキーを入れる
- 常温の水をスポイトもしくはストローでチューリップグラスに垂らす
ここで重要なのが水とグラスです。
それを踏まえて、ウイスキートワイスアップを作る際にやってはいけないことをご紹介します。
トワイスアップを作る時にやってはいけないこと
1.冷たい水を使うのはNG
冷蔵庫にキンキンに冷えた冷たい水はNGです。トワイスアップを作る際は、必ず常温の水を使用してください。
せっかくの香りが閉じてしまう上にフレーバーも感じにくくなってしまいます。
2.ショットグラスを使うのはNG
トワイスアップは香りを楽しむための飲み方でもあります。
しかしながら、ショットグラスでは香りが逃げやすくなるので、香りが良くこもり嗅ぎやすいチューリップ型のグラスを使用するのが良いです。
グレンケアン モルトグラス/参考価格:1,400円
3.水道水の水を使うのはNG
言わずとも分かっとるわ!という感じだと思いますが、一応書いておきます。
水道水はNGです。
水道水の水は塩素で水を消毒してカルキ臭が漂います。これではせっかくのウイスキーがもったいないですね。。
では、どの水を使えば良いでしょうか?いろはす?エビアン??
結論からいうと、ウイスキーの仕込み水に近い水を使用するのをおすすめします。
トワイスアップにおすすめの水
ウイスキーの仕込み水に近い水というのはわかりましたが、仕込み水とはなんでしょうか?
仕込み水とはウイスキーが作られる工程で使用される水です。
ウイスキー造りには水がとても重要で湧き水などの天然水を求め水源地の近くに蒸留所を作るのはそれが理由です。
5大ウイスキー別に水の硬度を分類すると以下の通り。
ウイスキー | 硬度 |
---|---|
スコッチウイスキー | 軟水 |
ジャパニーズウイスキー | 軟水 |
アメリカンウイスキー | 硬水 |
カナディアンウイスキー | 硬水 |
アイリッシュウイスキー | 硬水 |
- ジャパン/スコットランド:軟水
- アメリカ/カナダ/アイルランド:硬水
ですね。
なので飲むウイスキーの硬度から、トワイスアップに使用する水は軟水なのか硬水なのか・・・を選べば良いと思います。
軟水・硬水別にピックアップしご紹介します。
軟水のおすすめ
1.ディーサイド
スコットランドは生活も軟水が使われます。※ロンドンや下の方に行くほど硬水になる
スコッチウイスキーの水割りやチェイサーにはスコットランドで取れる天然水「ディーサイド」がおすすめです。有名蒸留所が立ち並ぶハイランド地方のパンナニック鉱泉から取れる天然水。
- 参考価格:3,000円(2リットル6本)
- 原産国:スコットランド
- 硬度:22mg
2.ハイランドスプリング
スコッチウイスキーの中でも硬度が高いスコッチウイスキー(グレンモーレンジ)などは、硬度高めのハイランドスプリングをおすすめします。143mgと軟水の中でも硬度は高めです
- 参考価格:4,000円(1.5リットル12本)
- 原産国:スコットランド
- 硬度:143mg
3.サントリー南アルプスの天然水
南アルプスの天然水の硬度は約30mg。すっきりとキレがよくさわやかな清涼感のある味わいです。硬度が低いウイスキーと合わせると良いでしょう。
- 参考価格:1,800円(2リットル10本)
- 原産国:日本
- 硬度:30mg
硬水のおすすめ
4.エビアン
エビアンはフランスのレマン湖畔にあるカシャ水源で採取されます。エビアンの硬度は304mg。硬水ミネラルウォーターとしては世界各国でもっとも有名なブランドです。
- 参考価格:2,400円(1.5リットル12本)
- 原産国:フランス
- 硬度:304mg
5.ヴィッテル
ヴィッテルもフランスヴォージュ山麓のヴィッテル村産で採取されます。315mgの硬水で、ミネラルが豊富に含まれています。硬度が高いバーボンにとても合う水です。
- 参考価格:2,000円(1.5リットル12本)
- 原産国:フランス
- 硬度:315mg
終わりに
今回は、トワイスアップについてご紹介させて頂きました。まとめると、
- ウイスキーは度数により味や香りが変わる
- トワイスアップの作り方はウイスキーと同等の水を加える
- トワイスアップをする前に、水を一滴垂らしてみる
- ウイスキーの産地によりおすすめの水は違う
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