
「ラム」というお酒知っていますか?甘そう・・海賊をイメージするな・・など各々イメージはできると思いますが、実際にどんなお酒という説明できる方は少ないと思います。私はラムを飲む時は、カクテルでまたは食後にストレートとしてお口直しみたいな感じで飲んでたりします。
いろんなシーンで活躍するラム!今回は、ラムの種類からおすすめのラムまで解説していきます!
ラムとは?
ラムとは、「サトウキビのを原料とした蒸留酒」です。西インド諸島が主な生産地です。蒸留酒は、主に「ジン」「ウォッカ」「テキーラ」「ラム」があります!その一つにあたるお酒で、主に蒸溜をして作られるお酒なのですね。
ラムの由来
ラム(Ram)の由来は、「rambullio(ランバリオン)」からきています。ランバリオンとは、「大騒ぎ・興奮」という意味で蒸溜酒を飲んだバルバドス人が酔って騒いでいる様子をイギリス人が「ランバリオン」と表現し、広まって行ったと言われています!どの地域でも酔って騒ぐのは文化かもしれませんね・・!
有名な産地
サトウキビは、暖かい地域を好むためサトウキビの生産が多いい西インド諸島の島々で生産されます。西インド諸島は、画像のところ!アメリカの下らへんです!日本では沖縄を中心にラム作りがされています。
- ジャマイカ
- キューバ
- ドミニカ
- プエルトリコ
ラムを使用したカクテルも、西インド諸島発祥ものが多いのもその理由です!暖かい温暖な地で、さっぱりとラムのカクテル、いいですね〜!
ラムの歴史
ラムの原料は、送られてきた・・
ラムの歴史は、ちょっと変わっています。お酒の起源はその土地の生産物が多いいのだが、ラムの場合は、原料となるサトウキビが人工的に西インド諸島へ持ち込まれたのがきっかけでした。それから西インド初冬はサトウキビの生産地となります。18世紀になると、航海技術の発達でラムは世界に知らされるようになります。しかし発展の裏には、奴隷制度という歴史が大きく関係しているのです・・!
ラムと三角貿易
ラムが世に広まった裏には、三角貿易があります。
- 西アフリカ:西インド諸島へ奴隷を送る
- 西インド諸島:奴隷がサトウキビを栽培、サトウキビから糖蜜を作り、ヨーロッパへ送る
- ヨーロッパ:サトウキビを原料にラムが作られ、西アフリカへ送る
歴史の授業で習ったと思いますが、この三角貿易によりラムが世界に広がることになりました。奴隷として西インド諸島に送られ一生サトウキビ作りをしていたとか・・陽気で楽しいイメージのラムは実は歴史を掘り下げると、悲しい出来事で広まって行ったのです。。この歴史を知ると、ラムの味も変わってくるかもしれませんね。
ラムの作り方
ラムの作り方は2種類あります。原料の使い方が違います。
インダストリアル製法
世に広まっている98%のラムがインダストリアル製法というやり方です。サトウキビから砂糖を作る時にできる「モラセス」を原料とした作り方なのです!モラセスを貯蔵することで好きな時いつでもラムを作ることができるのがメリット。
アグリコール製法
サトウキビから砂糖を作らずに、サトウキビの絞り汁をそのまま原料とする作り方。インダストリアルより新しい製造方法なのです!質がいいラムが作れるのがメリット。
ラムの種類
ラムの種類は大きく分けて2種類あります。それが、風味による分類と、色味による分類。
・・・その前に、これから出てくる単語を理解しておきましょう!
単式蒸留機(ポットスチル)
蒸留機にいれたモロミ(原料)分蒸留します。アルコール度数は、20度前後。さらにもう一度蒸留するとアルコール度数は高くなります。その後、加水などを行い度数を調整。
連続式蒸留機(パテントスチル)
1回の蒸留で連続的に蒸留が行われます。90度ほどのアルコールを作りその後加水などで調整。大量生産に向いています。
風味による分類
ラムの風味により、以下の3つに分けられます。
- ライト・ラム
- ミディア・ムラム
- ヘビー・ラム
1.ライト・ラム
19世紀の半ば以降、連続式蒸溜機の導入に造られ始めたラム。モラセスで作られ、その後樽・タンクで短期熟成。樽熟成されたラムはゴールドラム(後述します)。軽快な味わいが特徴でカクテルのベースとして使われることが多い。
2.ミディアム・ラム
フランスの植民地で発展されていました。モラセスを自然発酵し原料とします。銘柄により単式蒸留器を使うか連続式蒸溜器を使うかは様々。ライトラムより風味が強い。
3.ヘビー・ラム
イギリス系の植民地で造られてきたラム。モラセスを自然発酵し、単式蒸留器で蒸溜されます。濃厚な味わいで個性的なラム。3年以上樽熟成されるとダークラムになります。
色による分類
ラムの色味によっても3つに分類されます!
- ホワイト・ラム
- ゴールド・ラム
- ダーク・ラム
1.ホワイト・ラム
淡い色がついているか、無色透明なラム。樽貯蔵の段階で一度色はつくが活性炭ろ過によりクリアな味わいへ。カクテルのベースとしてよく使用されます。
2.ゴールド・ラム
ホワイト・ラムをベースにカラメルなどで色付けしたラム。ウイスキーやブランデーに似ているラムです。カクテルのベース・ロックやストレートでも楽しめます。
3.ダーク・ラム
3年以上の樽熟成をした、濃い色のラム。甘く、味わい深いラム。ロック・ストレートで楽しみます。
ラムには、いろんな種類があることがわかりましたね!!^^お次は、上位を踏まえ用途別におすすめラム酒をご紹介します!
おすすめのラム酒16選!
ストレートやロックで飲むならこのラム!
1.キャプテン・モルガン スパイストラム
トロピカルな香りにバニラやアプリコットを連想させる、ゴールドラムです。産地はプエルトリコ。海賊のラベルが印象的なお酒。ボトルに描かれているのはイギリスの船長「ヘンリー・モーガン」。また彼のスローガン「To Life, Love and Loot(人生とは、愛と略奪)」も記載している。略奪は良いとは言えないが、海賊時代の陽気な雰囲気がうかがえるラムです。甘みがあり、迷ったらまずこれを飲んで欲しい。
- 種類:ゴールド・ラム
- 度数:35%
- 参考価格:¥2,000
2.マイヤーズ・ラム
ジャマイカ産のダークラム。4年ほど樽熟成し(通常は2年ほど)樽由来の香りを楽しめるラム。濃厚なコクと独特な甘さが感じられるラムです。お菓子作りにも使われたりし、アイスの上からラムをかけても十分に楽しめますね!
- 種類:ゴールド・ラム
- 度数:40%
- 参考価格:¥2,000
3.ロン・サカパ・センテナリオ
通称「ロンサカパ」は、西インド諸島のグアデマラで作られます。雲の上で熟成したお酒と言われています!なぜ雲の上かというと、樽熟成に海抜2300mという高さの熟成庫で寝かせるからです。気圧が低いため、樽成分をしっかり得ながら、熟成されていきます。ストレートでゆっくり飲むのがおすすめ!
- 種類:ダーク・ラム
- 度数:40%
- 参考価格:¥5,400
4.パンぺロ アニバサリオ
ベネズエラ産のダークラムです。1997年には、ワールド・スピリッツ・チャンピオンシップでトップの評価を得ました!!アメリカンオーク樽で熟成した高級ラムです。上品な甘さと、スパイシー感が特徴的。
- 種類:ダーク・ラム
- 度数:40%
- 参考価格:¥3,000
5.コルコル アグリコール25
日本の沖縄(南大東島)のサトウキビを使用して作られるラムです!アグリコールは、絞り汁を発酵させて作られ希少価値が高いラムで完売もあるとのこと。甘いがアルコールも高いのですっきり味わえるラムです!沖縄料理と合わせてもいいかもしれません。
- 種類:ホワイト・ラム
- 度数:40%
- 参考価格:¥5,700
6.リゼルバ イクスクルーシヴァ
黒蜜のような甘さがあとを引く上質なラムです。ベネズエラのラム造りの理想郷で作られバーボン樽で12年も熟成されます!甘いラムが好き!黒蜜が好き!という方におすすめです!
- 種類:ダーク・ラム
- 度数:40%
- 参考価格:¥5,100
7.クラーケン ブラック・スパイスド・ラム
ボトルにはタコ。目が止まるクラーケンは、伝説の海獣です。甘さはそれはそれほど感じられなく、すっきりとした味わい。色が独特的でイカスミを連想される漆黒でトリニダード・トバゴ産の個性的なラム。変わったラムを飲みたい人はこれをどうぞ!
- 種類:ダーク・ラム
- 度数:47%
- 参考価格:¥2,700
8.サンタテレサ
ベネズエラ産の歴史深いラムです。特徴は「ソレラシステム」と言われる熟成法。ソレラシステムは樽を1段・2段と重ねて行き、一番下の樽からボトリング、減った分を上か補充していく方法です。6年熟成し口上がりなめらか、コクが深いラムです。
- 種類:ダーク・ラム
- 度数:40%
- 参考価格:¥3,000
9.レモンハート デメララ
レモンハートはもともと別の名前で18世紀後半から製造されていたと言われています。一度2010年に一時期製造中止されましたが、2012年には復興されており、甘み・香りが深い味わいのラム。一度は飲んでもらいたいラムです!
- 種類:ゴールド・ラム
- 度数:40度
- 参考価格:¥3,000
10.オールドモンク
オールドモンクは珍しいインド産のラム。7年以上熟成させた重厚感の深い味わいで、1982年にはモンドセレクションで金賞をとったラム。ちょっと変わったラムを飲みたい人におすすめです。ウイスキーのオールドパーというボトルと似たようなボトルにはラムが好きそうなおじさんの肖像画が描かれています。
- 種類:ダーク・ラム
- 度数:42.8%
- 参考価格:¥4,500
11.セルバレイ・カカオラム
ラム好きなブルーノ・マーズがプロデュース、ラム造りの天才とも言われる「ドン・パチョ」が手がけるラムです。カカオは唯一のチョコレートラムで、甘くキレのあるラムに仕上がっています。音楽が好き!というかたにはおすすめかも!静かな部屋でブルーノマーズを聞きながらどうでしょうか?
- 種類:カカオ・ラム
- 度数:35%
- 参考価格:¥3,500
12.イエラム サンタマリアゴールド
沖縄県の伊江島で作られるラムです。アグリコール製法で作られており、コクが深く甘くて香ばしい味が特徴的。オーク樽で2~3年熟成されています。アグリコールでのラムを飲みたい人におすすめです!
- 種類:ゴールド・ラム
- 度数:37%
- 参考価格:¥3,000
カクテルのベースに使用するならコレ!
カクテルには、クリアなホワイトラムが合います。
13.バカルディ・スペリオール
バカルディは、キューバに置く、世界最大のラムブランドです!バーテンダーからも長年愛されているメーカ。カクテルのベースにもってこいのホワイトラムでクリアな味が特徴的。カクテルのベースで迷ったらまずこちらを使用するのがベストです!
- 種類:ホワイトラム
- 度数:40度
- 参考価格:¥1,535
14.ハバナ・クラブ ブランコ
こちらもキューバのラム。モヒートを作るなら、ハバナクラブを使用するのがいいです!というのもモヒートの本場・キューバではハバナクラブを使用しモヒートを使用しています!ラムを感じつつクリアな味わいが特徴。
- 種類:ホワイトラム
- 度数:40度
- 参考価格:¥1,365
15.ロンリコ ホワイトラム
プエルトリコ産のラムでサトウキビ由来の甘さが特徴的なラムです。ちょっと甘いカクテルを作りたい時におすすめ。
- 種類:ホワイトラム
- 度数:40度
- 参考価格:¥1,500
16.アプルトン ホワイトラム
ジャマイカ最古のラムメーカーアプルトン。クリアで軽快な味わいが特徴的で、スムースなカクテルを作りたい時におすすめ。軽快なカクテルに仕上がります!
- 種類:ホワイトラム
- 度数:40度
- 参考価格:¥1,900
ラムを使用したカクテル
せっかくラムがあるならカクテルでもいかがですか?ラムを使用した簡単にできるカクテルをご紹介します!
キューバリブレ
ラムとコーラのカクテル。キューバの独立記念に作られたカクテルです!ラムコークはレモンを使用するがキューバリブレはライムを使用するのがポイント!
- ホワイトラム:30ml
- コーラ:適量
- ライム:1/6
レシピ
- グラスにライムを絞る
- 氷を入れラム・コーラを入れる
- 軽くビルドする
パイナップルフィズ
ラムって柑橘系と相性がいいんですよね!パイナップルを使用したフィズです!さっぱりの中にパイナップルの甘さも感じられるカクテル!
- ホワイトラム:30ml
- パイナップル:60ml
- 炭酸:適量
- 砂糖:2tps
レシピ
- グラスに氷を入れる
- ラム・パイナップル炭酸・砂糖を入れる
- 軽くビルドする
モヒート
- ゴールドラム:45ml
- ライムジュース:10ml
- 砂糖:適量
- ソーダ:適量
- ミント
レシピ
- タンブラーの上からライムを絞り、皮もグラスに入れる
- ミントの葉・砂糖・ソーダを加え、ミントを潰しながら砂糖を溶かす
- クラッシュアイスを入れ、ステアする
ラムを使用したカクテル・モヒートの詳細などは、以下の記事に詳しく記載しているのでご覧くださいませ!
終わりに
今回は、ラムについてご紹介させていただきました!ラムと言っても、いろんな種類のラムがあります!飲み方によっても、どのラムを使えばいいのかなど、あるのでぜひカクテルではコレ、ロックではコレなどご自身で開拓していくと面白いと思います!
まとめると、
- 4大スピリッツの一つ
- サトウキビを原料としたお酒
- 西インド諸島の生産が多い
- ホワイトラム・ゴールドラム・ダークラムが主にある
最後まで、閲覧ありがとうございました!mm