
こんにちは、元バーテンダーのひょーがです!
マラスキーノというリキュールはご存知でしょうか?よくカクテルブックに載っていて気になる方も少なくないと思います。
マラスキーノは、リキュールのマラスキーノと、チェリーのマラスキーノがあるので、ごちゃごちゃしやすいと思いますが、今回はリキュールのマラスキーノをご紹介していきます!
- マラスキーノの味が知りたい・・・
- マラスキーノの飲み方が知りたい・・・
- マラスキーノを買うか迷っている・・・
という方は、ぜひ最後までご覧ください!
マラスキーノとは?
マラスキーノとは、マラスカ種のチェリー(さくらんぼ)を原料としたリキュールのことです。カクテルはもちろん、お菓子作りにも使用されています。
個人的には、ショートカクテルによく使用されることから、中級者〜上級者向けのリキュールだと感じています。
マラスカ種のチェリーが特産とする「ダルマチア地方」(スロベニア・クロアチアあたり)で古くから作られていた、伝統酒です。
マラスキーノの歴史
神のお酒として伝統的に作られてきたマラスキーノは、18世紀あたりから特産のマラスカ種のさくらんぼを使い、地酒としてマラスキーノを作っていました。
ナポレオン戦争の時、市民の間でもマラスキーノは人気になります。しかし戦後は以前ほどの人気はなくなりました。当時のマラスキーノはアルコールが強く粗悪なお酒だったのです。
イタリアの貿易商人のジロラモ・ルクサルドは、粗悪なマラスキーノを改良すべく1821年に蒸留所を設置し、試験を繰り返しました。そして出来上がったマラスキーノはオーストリア皇帝にも愛されるようになり、専用製造特許を得て地位を固め、世界中に知られるようになります。
ルクサルド・マラスキーノは、マラスキーノリキュールを代表する銘柄へとなります。
さて、そんなマラスキーノですが、どういう味をしているのでしょうか?
マラスキーノの味や度数
マラスキーノの味
マラスキーノの味は、渋い渋いさくらんぼのような独特な味がします。甘さも感じますが甘ったるくなくすっきりとした味わいです。
カクテルのアクセントとして、とても重宝できるリキュールですね。
マラスキーノのアルコール度数
マラスキーノのアルコール度数は32%ほど。カクテルではちょうどいいんじゃないですかね?
マラスキーノの種類
マラスキーノの銘柄はそれほど多くありません。。今回は有名な「ルクサルド」と「ボルス」の2つをご紹介しますね!
ルクサルド・マラスキーノ
マラスキーノのパイオニアともいうべき銘柄。バーでもこのマラスキーノを目にすることが多いのではと思います。スタンダードなマラスキーノはルクサルドではないでしょうか?
ボルス マラスキーノ
リキュールメーカーのボルスもマラスキーノリキュールをリリースしています。ローズや花びらの香りをアクセントとし、より香り高いマラスキーノに仕上がっています。
マラスキーノの使用方法
ソーダ割りで飲む
マラスキーノはソーダ割りでも美味しく飲めます。かなりさっぱりとしているので、食後のカクテルなどにおすすめです。
アクセントとして使う
普段飲む紅茶やコーヒー、ジュースなどにも香りづけ程度に軽く入れてみると、また変わった味がして面白く飲むことができます。マラスキーノはお酒なので、運転する前はNGです!
お次に、マラスキーノの一番メジャーな飲み方である、カクテルについて、マラスキーノを使用したいくつかのカクテルをご紹介します。
1.セブンス・ヘブンNo.2
ジンとグレープフルーツにマラスキーノをちょこっと入れたカクテルです。ジン香りが引き立ち、ジンの銘柄によってはだいぶ味が変わってきそうなカクテルです。
- ドライジン:50ml
- グレープフルーツジュース:20ml
- マラスキーノ:2tsp
作り方/レシピ
- 材料をシェーカーに入れシェークする
- カクテルグラスに注ぎ完成!
ジンについては、以下の記事にまとめているので、興味がある方はご覧ください!
>>【価格別】ジンのおすすめ銘柄19選!種類や飲み方も8分で分かるように解説!
2.メアリー・ピックフォード
カナダ生まれの女優「メアリー・ピックフォード」にんちなんで作られました。ラムをベースとしたショートカクテルでさっぱりと味わえます。
- ホワイト・ラム:30ml
- パイナップル・ジュース:30ml
- マラスキーノ:3ml
- グレナデン・シロップ:5ml
作り方/レシピ
- 材料をシェーカーに入れシェークする
- カクテルグラスに注ぎ完成!
3.サラトガ
ブランデーをベースとした絶妙なカクテルです。ほぼブランデーですが、アクセントとなるお酒がこのカクテルのポイントではないでしょうか?これは完全に上級者向けのカクテルですね・・・
- ブランデー:60ml
- マラスキーノ:2ml
- アンゴスチュラビターズ:2ml
- パイナップル・ジュース:2ml
作り方/レシピ
- 材料をシェーカーに入れシェークする
- カクテルグラスに注ぎ完成!
薬用酒で、ラムをベースに数種類のハーブやスパイスを使用した苦いリキュールです。カクテルのアクセントとして大変有能なリキュールになっています。
4.ウィリー・スミス
3つの材料で作るシンプルなカクテルです。ウィリースミスとは、アメリカで活躍したアルトサックスの奏者らしいですね。こちらもブランデーの銘柄によりかなり味が変わってくるかと思います。
- ブランデー:45ml
- マラスキーノ:15ml
- レモンジュース:5ml
作り方/レシピ
- 材料をシェーカーに入れシェークする
- カクテルグラスに注ぎ完成!
5.アヴィエイション
アヴィエイションは、「飛行」や「飛行機」などの意味があります。さっぱりとしており、ちょっと変わったジンを飲んでいるみたい。ジン好きな人にはおすすめのカクテルですね。
- ドライ・ジン:45ml
- レモン・ジュース:15ml
- マラスキーノ:5ml
作り方/レシピ
- 材料をシェーカーに入れシェークする
- カクテルグラスに注ぎ完成!
6.コロネーション
コロネーションとは、皇族や王室の即位式のことです。ヨーロッパではコロネーションのたびに新しいレシピに入れ替わるそうです。以下紹介するのは一番メジャーなレシピです。見るからに辛口なカクテルですね。
- ドライ・シェリー:30ml
- ドライ・ベルモット:30ml
- オレンジビター:6ml
- マラスキーノ:6ml
作り方/レシピ
- 材料をステアしてカクテルグラスに注ぐ
7.チョコとラムとかのカクテル(オリジナル)
私が何かの大会のために考案したカクテルです。マラスキーノってバーに必ずあるんですが中々減らないというマラスキーノあるあるを解消しようと思いましたが、もちろん流行ることはなかったです。この記事をみた方は、私の遺作?を御賞味ください。笑
- ホワイト・ラム:50ml
- ホワイト・カカオリキュール:10ml
- マラスキーノ:5ml
作り方/レシピ
- 材料をシェーカーに入れシェークする
- カクテルグラスに注ぎ完成!
終わりに
マラスキーノは、アクセントとして大変有能なリキュールです。
- 本格的にカクテルを作りたい
- 紅茶やコーヒーにアクセントが欲しい
- 辛口のお酒が好き
といった方は、1本あれば役に立つリキュールです。興味が湧いた方はこの機会にぜひお試しください!