こんにちは、元バーテンダーのひょーがです!
早速ですが、ジンとウォッカの違いって何か知っていますか?
ジンとウォッカは見た目が透明で似ていて、実際にどんなところが違うのかを上手く説明できない方も少なくないのかなと思います・・!
そこで今回は、ジンとウォッカの違いについて比較しながらわかりやすく解説していきます!
ジンとウォッカの違いとは?

まずは、以下の比較表をご覧ください!
ジンとウォッカの比較表
ー | ジン | ウォッカ |
---|---|---|
原料 | 穀物 | 穀物 |
特徴 | ジュニパーベリーで香りづけする | 白樺の活性炭でろ過する |
味 | 口当たり華やか | クリアなアルコールの味 |
度数 | 約40度〜50度 | 約40度〜50度だが60度超えのウォッカもある |
主な生産国 | イギリス・オランダ | ロシア・ポーランド |
両方とも「4大スピリッツ」と呼ばれるお酒ですね。
4大スピリッツとは何か?
まずスピリッツとは「蒸留酒」のことです。
蒸留酒とは、蒸留して作るお酒のことですね!アルコール度数が40%ほどと高いのが主な特徴です。
その蒸留酒の中でも4大スピリッツと呼ばれる四天王のような存在のお酒がいます。
それが以下の4つです。
- ジン
- ウォッカ
- ラム
- テキーラ
どのスピリッツもカクテル作りには絶対に欠かせないお酒なのです!
スピリッツは上記の他にも「ウイスキー」や「ブランデー」などもあります。
ジンとウォッカはその中でも良く使用されるので、お酒を勉強されている方は覚えておいて損はないですね!
さて、ジンとウォッカの違いに戻りましょう!
ジンの特徴は何?
ジンの大きな特徴は、「ジュニパーベリー」を使用することです。
むしろ「ジン=ジュニパーベリー」と覚えてもらって良いほどです。
ジュニパーベリーとは、西洋ねずの木から取れる実で、フランス語で「ジュニエーヴル」と呼びジンの名前の由来と言われています。
ジンを飲んだことがある方は想像できるかもしれませんが、ジン独特の風味は「ジュニパーベリー」からきているのです!
ウォッカの特徴は何?
ウォッカの大きな特徴は、無味無臭でクリアなアルコールの味わいです。
すっきりと癖がなく、蒸留を繰り返してクリアな味わいに仕上げ、ウォッカの中にはアルコール度数96%のウォッカも存在するほどです。
生産が盛んなロシアは極寒なので、アルコール度数が高いウォッカを飲んで体を温めるために高いアルコール度数になっています。
個人的にはウォッカはストレートでクイっと飲むよりカクテルにして楽しむ方がおすすめですね!
無味無臭なので非常にカクテルに使いやすいのがウォッカです。
さてお次にジンとウォッカの製造方法も比較してみていきましょう!
ジンとウォッカ ー製造方法の違いー

ジンとウォッカの違いは製造方法が大きな違いです!
ジンの製造方法
ジンの製造方法は以下の通りです。
工程1 | 原料 | 様々な穀物を使用 |
工程2 | 糖化・発酵 | デンプンを糖に、糖をアルコールにする |
工程3 | 蒸留 | アルコール度数高いスピリッツを作る |
工程4 | 香味付け | 原酒にジュニパーベリーを加えたり、蒸気と共にエキスを抽出 |
工程4 | 瓶詰め | ピュアなジンは熟成せずに瓶詰めをする |
工程3の香味付けがジン作りの一番の肝かと思います。
銘柄によっては、ジュニパーベリーを多く入れる銘柄もありジンの味が左右される工程ですね!
また、ジュニパーベリー以外でも様々なボタニカルも加えたりします。
ウォッカの製造方法
ウォッカの製造方法は以下の通りです。
工程1 | 原料 | 様々な穀物を使用 |
工程2 | 糖化 | デンプンを糖に、糖をアルコールにする |
工程3 | 蒸留 | アルコール度数の高いスピリッツを造る |
工程4 | 加水 | 80度ほどのスピリッツを40度〜60度ほどに下げる |
工程5 | ろ過 | 白樺かアカシアの活性炭でろ過 |
工程6 | 瓶詰め | 熟成はなく、ろ過された原酒を瓶詰め |
蒸留してアルコール度数が高いスピリッツを作り、加水してアルコール度数を調整して作ります。
また、白樺の木などでろ過することで、酒類の中でもっとも雑味のない味わいになっています!
しかしながら、最近では「フレーバー」のついたウォッカも人気が高く、カクテル作りに欠かせないスピリッツですね。
お次にジンとウォッカの味の違いを見ていきましょう!
ジンとウォッカ ー味の違いー

ジンとウォッカは、見た感じ無色透明なので、違いに差はないと思いますが、かなり差があります・・!
ジンの味
ジンは、ボタニカルを主体とするので、ボタニカル由来の香り高いのが特徴的です。
トニックウォーターと相性が良く、ジントニックが有名なのは相性がいいからなんですね。
香りが高いので、ジンがお好きな方はジンを冷凍庫で冷やしてロックやストレートでも楽しんでいます。
ウォッカの味
ウォッカは、ニュートラルでキリッとした味わいが特徴的です。
主に、フレーバードウォッカとピュアウォッカがあり、フレーバードウォッカはフルーツなどで風味付けしているため香り高い完成になっています。
柑橘系と相性がいいです。
ウォッカを代表するカクテルでは、ウォッカとグレープフルーツを混ぜた「ソルティドッグ」などがありますね!
カクテルのベースでは一番多いのがウォッカです。
ニュートラルな味わいが他の材料を引き立てる役割をしています!
ジンとウォッカ ー生産国の違いー

ジンの生産国
ジンの誕生から繁栄までよく、次のようなことを言われます。
オランダで誕生
イギリスで洗練
アメリカで栄光
ジンの誕生はオランダ。そのあとイギリスに渡り、カクテル大国のアメリカも多くジンを作ることになりました。
ただ、ジン市場で強いのは、「イギリス・オランダ」です!
歴史が長く、多様な種類のジンを製造しているからです。
本場のジンを試してみるのなら、「イギリス」もしくは「オランダ」のジンを飲んでみるのをおすすめします!
ウォッカの生産国
ウォッカは、アルコール高く作れるのが特徴です!
ですので、北半球の寒い国でよく生産されています。
「ロシア・ポーランド・フィンランド・スウェーデン」は、ウォッカベルトとも言われるほどウォッカ作りに力を入れています。
終わりに ージンとウォッカおすすめ銘柄ー
今回は、ジンとウォッカの違いについて比較しながら説明しました!
簡単にまとめると、
- ジンとウォッカは原料は基本同じ
- 製造方法に違いがある
- ジンの特徴はボタニカルで風味づけをする
- ウォッカの特徴は白樺でろ過する
と、覚えていただければと思います!
まずはどちらも飲んで経験するところから初めてみてはいかがでしょうか?
百聞は一見に如かず!
最後にジンとウォッカ、私が初心者におすすめしたい渾身の一本をご紹介します!
ジンのおすすめ 渾身の一本(初心者向け)
ボンベイサファイア
ボンベイサファイアはイギリスで製造しているジンで、10種類のボタニカルを使用しジュニパーベリーとボタニカルの香りが柔らかく、癖がないのでスーッと口の中に入っていきます!
バーテンダーからも長年愛され、ぜひ一度試してもらいたいジンですね。
ウォッカのおすすめ 渾身の一本(初心者向け)
ベルヴェデールウォッカ
ウォッカ発祥の地ポーランドで作られる「ベルヴェデールウォッカ」はラグジュアリーをテーマに作られ、007シリーズとパートナーシップを結んだとして世界的にも人気です。
口に含むとライ麦の香ばしさが広がり、ほんのりバニラのような甘さが感じられる味わいです。
>>ベルヴェデールってどんなウォッカ?味やメリット・デメリットをご紹介!
記事は以上になります、最後までありがとうございました!
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