こんにちは、元バーテンダーのひょーがです!
今回はマティーニというカクテルについて詳しくご紹介していきます!
- マティーニを詳しく知りたい
- マティーニを美味しく作ってみたい
- マティーニが上手く作れず失敗する
など、該当する方はぜひ最後までご覧ください!
マティーニの美味しい作り方から、マティーニの定義や由来、変態的な飲み方まで詳しく解説しています。
私自身、マティーニを作る際に意識していたことなどをまとめているので、参考になるかもしれません♪
マティーニの材料は何?

マティーニの基本的な材料と分量は以下の通りです。
マティーニの材料
- ジン:45ml
- ドライベルモット:15ml
- オレンジビターズ:1dash
- レモンピール:1つ
- オリーブ:1つ
材料1:ジン
ジンとはスピリッツの一種です。端的に言うと「ジュニパーベリーを使用した蒸留酒」。
どのジンを使用知るかによっても完成するマティーニに大きく影響します。
マティーニの入門におすすめのドライジンは「ゴードン」がオススメです!カクテルのベースによく使用され、力強いマティーニが作れます。
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材料2:ドライベルモット
ドライベルモットとは、フレーバードワインで、その名の通り、フレーバーのついたワインです。
原料は、白ワインをベースにしてニガヨモギやスパイス香草を配合しており、主に甘い「スイートベルモット」と辛口の「ドライベルモット」があります。
スイートベルモットはイタリアが有名でドライベルモットはフランスが有名です。現地では食前酒に飲まれることが多いですね!
マティーニの味わいを左右する材料ですね。
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材料3:オレンジビターズ
オレンジビターズとは、オレンジの皮を原料とするビターズです。
苦味があり、カクテルのアクセントとして使われます。ただ、海外ではマティーニにビターズは使用しない方がスタンダードなのです。
個人的にはオレンジビターズを入れたマティーニが好きですね。
材料4:レモンピール
レモンピールとは、レモンの皮のことです。
レモンの皮を削ぎ落としグラスの前でしぼむ事で、レモンの香りを引き立てます。
材料5:オリーブ
オリーブはイタリアン料理で有名な、オリーブです。カクテルピンに刺しカクテルが完成後グラスに添えます。
お次にマティーニの基本的な作り方をご紹介します。
マティーニの作り方/レシピ

まずはじめに、マティーニの基本的な作り方は以下の通りです。
マティーニの作り方
- カクテルグラスを冷やす
- ミキシンググラスに氷を入れ、ビルドして冷やす(溶けた水は流しに捨てる)
- ビターズを入れ、ベルモット・ジンを入れる
- ステアする
- カクテルグラスに注ぎ、レモンピールを振りかける
- オリーブを添える
ショートカクテルはいかに効率よく冷やすのかがとても大切になってきます。
そのため、カクテルグラスとミキシンググラスは冷やすことが美味しいマティーニを作る上でとても重要です。
材料のジンはもちろんベルモットも冷蔵庫で冷やしておくとなお酔いすね!
カクテルを作る技法は主に2パターンありそれは、
- シェーク
- ステア
シェークは材料を混ぜるのに対し、ステアは材料を融合させるというイメージです!マティーニはステアして酒同士を融合させて1つのカクテルを作ります。
ステアはただ回すだけでなく、どれだけ氷を溶かさなかなど技量が試される技法でシェークより難しいとされています。
マティーニを美味しく作る3つのコツ

1.お酒を入れる順番
細かい部分ですが、ステアをする際にお酒を入れる順番はとても大切です。その順番は以下の通り。
- ビターズ
- ベルモット
- ジン
ジンは冷凍しているので、冷たい氷の上に直接冷たいジンを入れると氷が割れ水っぽくなる可能性があります。
なのでまずビターズ・ベルモットで氷をならせてからジンを入れるのをおすすめします!
2.静かにステアする
ステアの技法は本当にバーテンダーにより様々ですが、私は静かにかつ素早くステアして氷が水っぽくならないようにする方法が好きです。
とはいえ、とても技術がいる方法でもあります・・・!
氷の音が鳴らないよう中指と薬指に意識を集中するのがコツかと思います。
慎重に混ぜすぎて水っぽくなる場合もあるので注意です!
3.レモンピールを絞るとき
最後にレモンピールを絞るときは、ただ絞るのではなく香りの方向を意識して絞りましょう!
真横だと、カクテルの足にレモンピールが降りかかり、カクテルを持つときに少々油っぽくなるので注意。
斜め上からカクテルグラスの縁に向かってレモンピールをかけるのがオススメです!
マティーニはいろんな作り方がある
上記はあくまでも個人の考えであり、違うマティーニの作り方をしている方もたくさんいます!
100人いれば100人のマティーニがあるので、知識として参考までに頭の中に入れておくことをおすすめします。
ある程度作るのに慣れてきたら、いろんな理論を自分なりに考えて作ってみると、また一皮剥けたマティーニが出来上がると思います!
そこもカクテル作りの醍醐味なので、追求!追求!追求!して、足したり割ったり・・・カクテル作りを楽しんでいってもらえれば嬉しいです♪
以上がマティーニの美味しい作り方でした!お次にマティーニってどういう意味かご存知でしょうか??
マティーニの由来

マティーニの由来は2つあると言われています!
1910年代、ニューヨークのニッカボッカー・ホテルで働いていた、マルティーニさんが考案した
由来2
マティーニで使用されるフレーバードワイン(ベルモット)がイタリアのマルティーニ社のものであった
個人的には、由来2の方が有力だと思います。
というのも、マルティーニ社が設立されたのは1840年代、当時マルティーニ社のベルモットを売るためにはカクテルで使用することを広め、購買を促したマーケティング戦略ではないかと考えます。(ちょっと夢が無い・・・)
特に、マティーニは「ジン・ベルモット」とシンプルなカクテルなので、マティーニというカクテルを普及したらベルモットも売れるのではという憶測があったと思います!
マティーニ以外でも、「モスコミュール」や「キール」もビジネスから生まれたカクテルなので珍しくないかなと思います!
さて、そんなマティーニですが実はマティーニと呼べる定義というのがあるのはご存知ですか??
マティーニの定義とは?

マティーニは、実は何百個と種類がとても豊富にあり、バーのメニューでも〇〇マティーニと目にすることがあるかもしれないです。
マティーニの定義とは、「マティーニグラスに注がれたショートカクテル」です。
マティーニグラスとは、従来のカクテルグラスより大きいサイズのカクテルグラスで、そのグラスに注がれたカクテルは、マティーニと呼ばれることができます。
まず代表的なのは、「ドライ・マティーニ」これはマティーニといえば!というカクテルです。上記紹介したのも一番スタンダードなドライ・マティーニです。
お次に、私が覚えておきたいマティーニをご紹介します!通常のマティーニが作れれば難なく作れると思います。
覚えておきたいマティーニをご紹介
1.ダーティーマティーニ
ダーティとは、英語で汚いという意味です。
通常のドライマティーニと違うところは、「オリーブの漬け汁」を入れることです。
そうすることにより、オリーブのしょっぱさとジン・ベルモットがうまく融合しまさにお酒好きのためのカクテルが生まれます!
お酒好きの人におすすめしたいマティーニです。
- ドライジン:70ml
- ドライベルモット:20ml
- オリーブの液:2tsp
作り方/レシピ
- ステアし、カクテルグラスに注ぎ、オリーブを飾る
2.ヴェスパーマティーニ
ジェームズボンドの愛した女性「ヴェスパー」から由来が来ています。
「007 カジノ・ロワイヤル」でイアン・フレミングさんが考案しました。
映画好きにはもってこいのカクテルですね!このカクテルは現役時代よく注文が入りました。知る人ぞ知るカクテルです!
- ゴードン・ドライジン:90ml
- ドライウォッカ:30ml
- キナ・リレ:15ml
作り方/レシピ
- シェークしカクテルグラスに注ぎ、オレンジピールをふりかける
3.スモーキーマティーニ
カクテルのベースがジンからウィスキーに変化したバージョンです。ウイスキーがお好きな方におすすめしたいカクテルですね。
ウイスキーのスモーキーさとドライベルモットが程よくマッチします。
- スコッチウイスキー:60ml
- ドライベルモット:30ml
作り方/レシピ
- カクテルグラスに注ぎ、オレンジピールをふりかける
【番外】マティーニの変わった飲み方知っている?
最後にマティーニの変態的な飲み方をご紹介します。
それは・・・
「ドライジン」を飲みながら、「ドライベルモット」の瓶を見つめて、頭の中でマティーニを完成させるする飲み方です。
この飲み方を考案した人物はなんと、イギリスの首相として名高い「ウィストン・チャーチル」。彼は、ドライベルモットのボトルを眺めながらジンを飲んだとも伝えられています。
ここまでくると、マティーニの愛が伝わりますね。ぜひ従来のマティーニに飲み飽きたらおすすめします!想像力を掻き立ててオリジナルのカクテルを楽しんでみてはいかがでしょうか?!
終わりに
いかがでしたでしょうか?
ここまでマティーニについて解説しましたが、なかなかマティーニが好きではないと深く掘り下げられない領域だと思います。
私を含めお酒が好きな人はいずれマティーニの奥深さに辿り着くと思い、この記事を書いています!もっと、世の中にマティーニが広まればと思います!
記事は以上になります、最後までありがとうございました!
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